本記事では、ネットワークスペシャリスト試験の概要・対象者像などを解説していきます。
ネットワークスペシャリスト試験は筆者もすでに2回不合格となっております。
2025年春に3度目の受験を予定しており、主に午後試験を中心に学習しながら、皆さんに解説・情報発信できればと思います。
私もまだまだ未熟な身ですが、皆さまのお役に立てる記事を書いていければと思います。
筆者のプロフィールもご覧頂けるとありがたいです。

ネットワークスペシャリスト試験の対象者像
ネットワークスペシャリスト試験の対象者像は以下のとおりです。(IPAより引用)
本資格を保有していれば、社内・社外から見ても確かなネットワークの知識を保有している証明となることは間違いありません。
更なるキャリアアップを目指している方にとっても武器となること間違いなしです。
また、ネットワークはセキュリティと非常に密接な関係にあります。
セキュリティに従事する方などにとってもオススメできる資格だと思います。
ただ、本試験は主に企画や設計、運用・保守などの、ネットワークの知識的・概念的な部分を学ぶ試験が強い印象です。
そのため、本試験に合格したからといって、構築するスキルが向上する訳ではありません。
スキルを身に付けたいと思う方などは、Cisco社などが主催している「ベンダー資格」の受験を考えてみてもいいのかもしれません。(受験料が高いので、私はなかなか勇気がでないのですが…)

ネットワークスペシャリスト試験について
冒頭にも書きましたが、ネットワークスペシャリスト試験は情報処理技術者試験の最高レベルである【レベル4】に分類されます。
引用:ネットワークスペシャリスト ドットコム【ネットワークスペシャリスト試験の概要】
私はこれまで、高度情報処理技術者試験については「ネットワークスペシャリスト(2回)」、「データベーススペシャリスト(1回)」試験を受験しています。
どちらも不合格で終わっています。
試験は毎年4月の年一回のみ実施されます。
毎年1回しか実施されないため、しっかりと準備した上で試験に臨む必要があります。
ネットワークスペシャリスト試験の内容
ネットワークスペシャリストを含む情報処理技術者試験の受験料は、7,500円(税込)です。
ネットワークスペシャリスト試験については以下の内容で実施されます。
引用:IPA(独立行政法人情報処理推進機構)|ネットワークスペシャリスト試験
午前Ⅰ 午前Ⅱ 午後Ⅰ 午後Ⅱ 試験時間 9:30~10:20
(50分)10:50~11:30
(40分)12:30~14:00
(90分)14:30~16:30
(120分)出題形式 多肢選択式
(四肢択一)多肢選択式
(四肢択一)記述式 記述式 出題数 30問 25問 3問
(解答数2問)2問
(解答数1問)合格基準点 60点/100点 60点/100点 60点/100点 60点/100点 免除制度 あり ー ー ー
また、前の試験が合格点に達していないと、次の試験は採点されないので注意しましょう。
・午前Ⅰが合格点に達していなければ午前Ⅱが採点されない
・午前Ⅱが合格点に達していなければ午後Ⅰが採点されない
・午後Ⅰが合格点に達していなければ午後Ⅱが採点されない
以降に各試験ごとの詳細を記載していきます。
午前Ⅰ試験
午前Ⅰ試験については、応用情報技術者試験の午前試験から出題され、問題内容については他のレベル4試験と共通です。
出題形式は四肢択一です。
午前Ⅰ試験のみ、免除制度が設けられています。
以下のいずれかの条件を満たせば、2年後の同時期実施試験までは免除対象となります。
特に免除制度の3つ目がポイントです。
2年間の免除を受けるため、他の高度試験を受けてまずは午前Ⅰのみ合格を目指すという方も少なくないようです。
ちなみに筆者は2022年春に応用情報技術者試験に合格しました。
そのため、2025年以降は午前Ⅰの免除が受けられなくなってしまいました。
(応用情報は出題範囲が広いので全然やる気が出ないです…)
午前Ⅱ試験
午前Ⅱ試験も午前Ⅰ試験と同様、四肢択一での出題です。
午前Ⅰは他のカテゴリからも出題されますが、午前Ⅱはネットワークとセキュリティに関する知識問題が出題されます。
かなり深い知識が問われるので、しっかり過去問を解いて臨みましょう。
午後Ⅰ試験
午後からの試験は記述式の問題で、長文読解となります。
午後Ⅰ試験は設問が3問用意されており、その中から2問を選択して解答する形式です。
まずは3問とも目を通してみて、どの問題を解答するか選択することを第一優先としましょう。
試験の難易度は午後Ⅱの方が高いと思われがちですが、出題内容によっては午後Ⅰの方が難しいと思っています。
なぜなら、
まずは午後Ⅰ試験でつまずく方も多いかと思います。
午後Ⅱ試験
そして最後は午後Ⅱ試験です。
前項で「出題内容によっては午後Ⅰの方が難しい」と書きましたが、やはり午後Ⅱもかなり難しいです。
設問が2問用意されており、その中から1問を選択して解答する形式です。
午後Ⅰ同様、どの問題を解答するかをまずは第一優先で決めましょう。
解答する問題が決まったらあとは解くのみ。とはいっても、問題文の長さだけで10ページほどあります…
技術的な知識を問われるのはもちろんですが、読解力で解ける問題も多々あります。
朝から試験を解いて脳は疲れ果てていると思いますが、最後の元気を振り絞って頑張りましょう!

合格率について
直近5年間のネットワークスペシャリスト試験の合格率です。
引用:ネットワークスペシャリスト ドットコム【ネットワークスペシャリストの合格率 その他統計資料】
開催年 受験者数 合格者数 合格率 令和1年(2019年) 11,882人 1,707人 14.4% 令和3年(2021年) 8,420人 1,077人 12.8% 令和4年(2022年) 9,495人 1,649人 17.4% 令和5年(2023年) 10,395人 1,482人 14.3% 令和6年(2024年) 11,089人 1,704人 15.4%
コロナ禍の影響で、令和1年は秋期開催、令和2年は開催されませんでした。
見て頂くとわかるように合格率は15%前後で推移しており、合格率は非常に低い試験ということがわかります。
しっかりと対策を行い臨みましょう!
筆者の受験歴について
冒頭でも書きましたが、筆者はすでに2回受験したことがあり、不合格となっています。
2回の試験結果を貼っていきます。
令和5年【1回目受験】
令和5年度試験の受験結果です。
この時の学習時間は180時間程度でした。

令和6年【2回目受験】
続いて2回目の令和6年の受験結果です。
この時の学習時間は260時間程度で、1回目と合計して440時間程度です。

おわりに
いかがだったでしょうか?
ネットワークスペシャリスト試験の概要をお伝えしつつ、筆者の過去の受験歴についても紹介させていただきました。
次回以降の記事は、私が実践する試験対策などを書いていこうと思いますので、皆さまの参考にしていただけるとありがたいです。
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